年末のご挨拶

 今年も残すところ僅かになりました。平成が終わるというこの一年、皆様にとりましてどんな年でしたでしょうか。弊社もHPを今年リニューアルすることができ、また来年も皆様に発信できたらなと考えております。

 ここ10年ほどで家族葬という形態がすっかり定着しましたが、昨今では直葬、一日葬といった葬儀も出てきました。こうした流れの背景には葬儀の費用を抑えたい、人付き合いが煩わしい(または遠慮してしまう)、お寺などの宗教者との関係が希薄である、といったことが考えられます。そうした中、ありとあらゆる無駄を省いて、という流れになると思いきや、このところ違った動きも見受けられます。

 一日葬というのは通夜を行わずに火葬の当日に告別式もしくはお別れ会を行うお葬式です。そこでセレモニーの一環として湯灌や納棺をするということも増えてきました。通夜式の代わりに湯灌、納棺を、ということもまた然りです。省かれるものが増える中でわたしたちのサービスの存在感が増しているのかもしれません。亡くなる人がいらっしゃってこその葬儀ですし、亡くなった人と遺された人を繋ぐのがわたしたちの務めですので。

 また亡くなられた方の衣装というのも様々になってきたなぁ、というのが昨今の印象です。昔は白装束で決まり、という感じでしたが「経帷子(きょうかたびら)」とも言うこうした衣装ですら今や柄や色も様々ですし、ご自身の着物や洋服を選択されることもよくありますし、中にはフラダンスや踊りの衣装、作務衣や愛用のジャージという方もいらっしゃいます。

 とかく普通はどうするのか、と通例を気にしてしまいがちな葬儀ですが、段々にそのお家のご都合に合わせた形態になって行くのかもしれません。そうした風潮であるのならば、わたしたちもオーダーメイド、とまではいかないにしろ、更に一つひとつのサービスに心を込めてお手伝いさせていただこうという所存です。

 新元号、何になるんでしょうね。それではまた来年!