前回に続き第2回目の研修は《シリコン》を使った欠損部分の補綴(ほてつ)処置のやり方についてです。
欠損とは例えば酸素マスクなどを長く装着した場合に、チューブなどの機材が当たることによって唇や鼻の一部がなくなってしまう状態のことをいいます。
当然通常のメイクカバーではなくなってしまった部分を作ることは出来ないので、そういった場合にはこのような特殊処置を行います。
形成が終わったらシリコン部分に着色も兼ねてのメイクをしていくのですが、色合わせだったり、シリコンの扱い方だったりをみんな苦労しておりました。
特に難しいのがシリコンの表面のテクスチャーです。
つるんとしていても違和感が出ますし、かといって凸凹をつけすぎても汚く見えてしまうので…。
「故人様をキレイにしてあげたい」という湯灌納棺師としての思いが大切なのは勿論ですが、それに伴う技術力も必要である、と改めて思う時間でした